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2012年7月26日木曜日

【まとめ】ヘルパー2級と介護職員初任者研修課程の違い

【ホームヘルパー2級講座と介護職員初任者研修課程の違い】

ホームヘルパー2級講座は、2012年度末(平成24年度末)で廃止。新しく、2013年度(平成25年度)から、新資格制度・介護職員初任者研修課程がスタートしました。新資格の正式名称は「介護職員初任者研修課程修了」です。

初任者研修について、厚労省や資格取得学校などに電話しましたので、ポイントをメモに残しておこうと思います。

両者を比較すると、大きな違いは次の2つです。

・介護初任者研修では、筆記試験が課される。
・新資格では、実務・技術に時間が割かれる。

筆記試験についてですが、これまで、ヘルパー2級講座は無試験で取得することができました。授業態度等に問題がなければ、だれでも資格が取れたのです。

しかし、介護職員初任者では、筆記試験が課されています。試験は、国家試験ではなく、資格取得学校ごとに独自に行われています合格率や難易度はまちまちのようです。ですので、正確なところが知りたい場合は、各スクールに直接問い合わせることになります。

実務・技術については、全130時間分のカリキュラムのうち、「こころとからだのしくみと生活支援技術」という科目に、75時間が割かれます。

(参考)
・日本ホームヘルパー協会:訪問介護員の養成と現任者のスキルアップ
  http://nihonhelper.sharepoint.com/Pages/yousei.aspx

ヘルパー2級のときに実施されていた現場実習については、初任者研修では、資格取得学校によって実施したり、実施しなかったりといった違いができました。

なお、ヘルパー2級をすでに修了している人は、引き続き、そのまま訪問介護の仕事を続けることができます


【介護福祉士の受験資格】

実務経験ルートで国家資格の介護福祉士をめざす人については、2017年1月の試験からは、実務経験3年だけでは受験ができなくなります実務経験に加えて、介護福祉士実務者研修(450時間分)修了が必須になります。ヘルパー2級や初任者研修を修了した人については、130時間分が免除され、320時間分を受講することになります。

(参考)
・社会福祉振興・試験センター:介護福祉士国家試験 受験資格
  http://www.sssc.or.jp/kaigo/shikaku/k_08.html


【新資格制度のキャリアパス】

この改変は、介護資格制度全体の改革の一部。資格の枠組み自体が大きく変わります。介護福祉士を中心とした制度に生まれ変わります。さらに、介護福祉士の次のステップとして、認定介護福祉士(仮称)の資格が新設されることになっています。新しいキャリアパス(実務経験ルートの場合)は、次のとおりです。

介護職員初任者研修課程(旧 ヘルパー2級)

介護福祉士養成のための実務者研修(介護福祉士実務者研修)

介護福祉士(国家資格)

認定介護福祉士(仮称) ※詳細は未定。

2012年度で介護職員基礎研修も廃止になりました。介護職員基礎研修課程はメリットのある資格だと思われてきました。でも、すぐに廃止になってしまったということで、実はあまりメリットのあるものではなかったのかもしれませんね。

(最終更新:2014年7月9日)


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